みがわりの荻窪旅

あなたのみがわりが荻窪を旅します

いよいよ持永只仁さんの展示についてです!!

持永只仁さんは1919年生まれ、美術学校を卒業した後満州に渡り、しかし直後に敗戦。現地の中国人たちとの仲が良好であったため、そのまま残り向こうで映像作品を作ります。美大時代やその直後はアニメーションが中心でしたが、満州からは人形アニメーションが中心になり、その後は日本に帰国し短編を中心に活動するも、長編アニメーションを志した結果、アメリカとの共同制作の作品が増えていきます。

1979年には再び中国に渡り作品を作ったり、国境もジャンルも超えて活躍した人だと言えます。

Mochinaga Tadahito

 

私はもともと人形アニメーションが好きで、彼自身の作品を見たことはなかったのですが、それで興味を持って行ったわけですが……

展示物は大きく分けて三つ

まずは映像展示、次にそれに付随する解説と資料展示、最後に人形の展示です。

小道具、背景、撮影セットの展示がなかったのは残念でしたが、とにかく映像と人形が見れたことが本当にうれしかったです。

 

アニメーション時代の撮影機の紹介とかもドキドキしたのですが、短いながらも主要策を網羅した映像がすごかったんですよ。

何がすごいって、動きがすごいんです

まるで生きているかのごとく飛び回る。どの子も。

youtu.beネットで見られるのはこれくらいしかないのですが、動作一つ一つが、頷くとか歩くとかそういう動作がすごく綺麗で。

手書きアニメーション出身だったからこそ、大げさな動作が上手いのです。

 

また、人形の方の展示もすごい素敵で、間近で見られる上、関節だけの人形なんかも展示してあり、よくできているとしみじみ思いました。

指先が特によくできていて、柔軟に動く様が想像できるのです。

資料展示もデータの少ない中よくこれだけまとめたというくらい全てが詰まっていて、彼のファンにも、人形アニメーションファンにもお勧めできる素晴らしい展示でした。

悲しいのは本当に見に来ている人が少なかったこと!!!

9/10までの展示ですが興味のある方は是非京橋、東京、銀座あたりまで出てきて見ていってください!!!